工事完了
投稿者「叢林亭」:http://www.sorintei.com
ルルー氏がおよそ120年ほど前に、あつらえで据え付けた出窓の枠は、外してみると相当傷んでいることがわかりました。
「オレはピューリストだ・・・。」と自慢げに言う親方のお奨めは、同じスタイルのものをアトリエであつらえさせることでしたが、なにせすべて亜鉛板を手作りで形作ってゆくので一個につき数千ユーロかかる話でした。
限られた予算で、それは到底ムリなので、傷んだ個所を鉛の板で補強し、防錆剤とペイントを塗り直し、元のものを据え直すことにしました。
リュシアンが理解を示してくれ、手間のかかる修理を面倒がらずやってくれたのが助かりました。
屋根と壁の境にはシェノーと呼ばれる内樋があって、ここに長年の間、家のすぐ横に生えている大きなアトラス杉の葉が落ちて溜まり亜鉛の板を腐らせていたのでし
た。径が1cm以上もある穴が2箇所あいていて、そこから雨水が壁を伝わり部屋にまで侵入していたのでした。
亜鉛板の細工は長さが3mほどもあるカッターを使って切ったり折り曲げたりするのですが、主に親方の息子が来てやりました。
内樋を支える軒の石が一部欠け落ちていて、最初はこれは石工の仕事だと言って
いたリュシアンも方々手配しても来てくれるマッソンがいないとわかると、ロマンに命じ、欠けた部分を漆喰と石膏を使って上手に修復してくれました。
最後に頂上の風見のオオカミを載せ、7週間に渡るスレートの葺き替え工事は無事
終了しました。
おもしろかったのは親方に内緒で、といいながら余った200枚近いスレートを置いて行ってくれたことです。現場主任のリュシアンは自分の権限を最大限発揮して客に 心尽しをしてくれたのでした。
この記事はゲストハウス「叢林亭」に関するものです。http://www.sorintei.com をご覧ください。
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