« 逃げ切りならず - トウール・ド・フランス6日目 | トップページ | 最後の詰め:トウール・ド・フランス-8日目 »

2009年7月11日 (土)

若さの勝利:トウール・ド・フランス7日目

昨日のブログに「ローランの歌」のモデルとなった戦場ロンスヴォーRoncevaux がジロナGironaの近くと書いたが、調べてみると同じピレネー山中でRoncevaux1copy、大西洋側、パンプローナに近いことが分かった。

現在も人口100人ほどの小さな同名の村がある。

7日目のコースはバルセロナ〜アンドラ・アルカリス224km。距離で最長、標高でもゴールのアルカリスは2240mもある。そこまで自転車で登るのだ。

アンドラは面積400km足らずの小王国でカタロニア語を正規の国語としている。7月でも雪が残り、冬はスキー場として賑わう。関税がほとんど課せられず酒類が安いため買い物客に親しまれている。

このブログに3回に渡って連載した「カタリ派について」の最後の舞台:モンセギュールはアンドラに近い。興味ある方は以下もご覧ください。
http://sorintei.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/--5dae.html
http://sorintei.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/--df47.html

Andorre2copyール・ド・フランスでは上り勾配がきつい順に1から4のカテゴリーに分けているが、今日のコースの最後、アンドラ・ヴィエイユから山頂のアンドラ・アルカリスまでの勾配はカテゴリーにも入らず特級扱い。

ゴールまで10kmから道は勾配が7から8%のつづれ折の急勾配となり、最後の1kmはほぼ真っ直ぐだが6%の勾配が続く

バルセロナでのスタートは昨日までのレースで転倒し骨折した選手が出たので出場者の数は177人と減った。

残り52kmの地点で9人が先頭を切り、後続集団との差は12分11秒。先頭グループはフランス人3人、スペイン人2人、イタリー人・・・。

残り30kmでアンドラの国境をくぐる。先頭と後続集団との差は10分57秒に縮まった。ここらからきつい勾配が始まる。残り16kmの地点でゴールとの標高差は1000m。平均6%の勾配を登らねばならない。どの選手も自転車を左右に揺り脚に体重を掛けペダルを踏み込む。自転車で登坂の独特のスタイルだ。Conta1

ついに残り10km、最後のつづら折りの坂道に差し掛かった。先頭と後続との差は 6分34秒に縮まった。先頭グループは6人に減り、後続集団も2つに割れた。第二グループは約30人。黄シャツのカンチェレラもそこにいる。アームストロング、コンタドールのふたりを中心にASTANA チームが直線となり引っ張っている。 

残り5.7kmで先頭グループの6人からブルーのチームウェアの胸をはだけたフェイユ(仏)が抜け出す。一方、第二グループに居た個人総合一位の黄シャツのカンチェレラが遅れ始めた。

初出場のアルザス出身、若干23歳のブリース・フェイユの区間優勝が決まったのはその数分後。ASTANA チームのコンタドールとアームストロングは並んで走りながら言葉を交わし、やがてコンタドールが飛び出していった。

結果はブリース・フェイユが逃げ切った。タイムは6時間11分31秒。ひとり抜け出してつづら折りの坂、続く1キロの登りをリズム良く漕いだブリースは勝つと信じて走ったという。身長が188cmもある痩せたノッポ型の青年だ。兄も出場していて、インタヴューの場に駆けつけ、弟は頭ひとつ俺より高いくせに山に強いんだ。勝つと信じていたと涙を流し喜んだ。

個人総合の順位が変わった。一位はイタリアのリナルド・ノチェンチニ( Rinaldo NOCENTINI)。6秒遅れで2位がコンタドール(スペイン)。アームストロングは3位に後退。

Pyrenee1 チーム総合の順位も変わった。一位はASTANA と変わらないが、2位がフランスの AG2R-LA MONDIALE。一位との差は1分48秒。3位がUSA, Columbiaで一位との差は4分42秒。

日本選手の総合順位も入れ替わった。別府が156位。新城は161位に。ポイントでは新城が30点で19位。別府は18点で43位。

区間優勝のブリース・フェイユは敢闘賞も獲得した。


山岳賞をフランスが独占した。1.Brice Feillu  2. Christophe RIBLON
3. Christophe KERN の順。

------- スポンサードリンク  ----------------- 

               

 


--------------------------------------

         

|

« 逃げ切りならず - トウール・ド・フランス6日目 | トップページ | 最後の詰め:トウール・ド・フランス-8日目 »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1025232/30492126

この記事へのトラックバック一覧です: 若さの勝利:トウール・ド・フランス7日目:

« 逃げ切りならず - トウール・ド・フランス6日目 | トップページ | 最後の詰め:トウール・ド・フランス-8日目 »